認知症の初期症状をチェックしましょう!その時家族の対応は?

By | 2016年2月26日

認知症 初期症状

「最近うちのおとうさん、物忘れが増えてきたわ」、「おばあさん、ふさぎこむことが多くなったな」お家でそんなお話が出てくることも多いのではないでしょうか。

実は周りの人が気付くよりも本人が不安になっていることが多いもの。

今までできたことができなくなってきたり、失敗が増えたり、自分が情けなくなってしまっているかもしれません。

今では進行を食い止められ、症状によっては改善もできる初期の認知症。

そんな認知症についてお話ししたいと思います。

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認知症の初期症状をチェックしましょう!

忘れっぽくなった、ものが覚えられないなどは誰でも年齢とともに増えてくることです。

若いころの自分と比較してではなく、今現在の自分を客観的にとらえることが認知症対策の第一歩です。

 

「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」をやってみましょう!
※ご家族や身近な方がチェックすることもできます。

認知症 チェックリスト

※このチェックリストの結果はあくまでもおおよその目安で医学的診断に代わるものではありません。
認知症の診断には医療機関での受診が必要です。
※身体機能が低下している場合は点数が高くなる可能性があります。

認知症 チェックリスト2

20点以上の場合は、認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があります。
お近くの医療機関や相談機関に相談してみましょう。

※東京都福祉保健局 高齢社会対策部 在宅支援課
パンフレット「知って安心認知症」から画像引用(転載許可済み)

 

認知症の初期症状は家族が見つけてあげましょう。

ご本人の変化に一番気付いてあげることができるのはやはりご家族ではないでしょうか?

具体的に認知症の初期症状としてどんな変化があるのか、あげてみたいと思います。

 

1.忘れっぽくなる

同じ内容の電話をかけてきたり、同じ話をくりかえす、待ち合わせをしても約束の時間に来ない。この場合、約束そのものが記憶に残っていないことが多いものです。

 

2.物をうまく片付けられない

体力が衰えて以前ほどまめに掃除できない、重いものが持てないというのではなく、自分で片づけた物をどこにしまったかわからなくなってしまう、置き場所が決まっているものをその場所にしまえなくなるなど。

自分で捨ててしまったものを、手元にあると思って探し続けることもあるようです。

 

3.買い物で同じものを何度も買ってくる

十分に家にストックがあるものを買ってくることがあります。これも、家に在庫があることを忘れているのです。

他に、自分の心身の衰えを感じて、もう買い物に行くことができないのではないかと先のことに不安を抱いて、余分に物を買いためすぎることもあるかもしれません。

 

4.怒りっぽくなる

何か今までの自分とは違う、そんな不安を本人は抱いているものです。そんな不安をぶつけてしまうのが、一番身近な家族になってしまいます。

ささいなことで怒りだしたり、こだわりが強くなったりすることがあります。

逆に気丈だった方が不安感を訴えるなど、人柄が変わってしまった印象を持つこともあるようです。

 

5.お風呂や通院、デイサービスを嫌がるようになる

初期症状に出てくることのようです。何のためにお風呂に入るのか、何のための通院なのかを忘れてしまうことが原因のようです。

また意欲が無くなることから億劫がることもあるようです。

 

6.被害妄想や思い込みが激しい

これも記憶が衰えるなど、自分の能力の低下から自尊心を無くしてしまうことが原因のようです。

約束を忘れたり、日時を間違えることが重なると、相手がわざと自分が間違えるようにしているのではないか、と被害妄想に陥ったり、他の人の意見を取り入れることができなくなって、結果思い込みが激しくなります。

 

7.作り話や嘘が多くなる

これも自分の能力が衰えることから多くなるようです。自分がすっかり忘れているのをごまかすために作り話をしたり、嘘をついたりします。

悪意ではなく、自分のプライドを守りたいという思いが強いようです。

 

8.昼夜逆転、不眠になっている

年齢を重ねると、環境の変化についていけず、小さなきっかけで夜間不眠になる時間が増えることがあります。

そうすると、日中うとうととする時間が増えてしまい、夜間の睡眠がますますとれなくなり、昼夜逆転の生活になってしまう場合もあります。

夜間に幻覚や幻聴が起こる場合は「夜間せん妄」といいます。

 

9.道に迷う、徘徊する

慣れた道でも迷ったり、同じ道をぐるぐる回って歩いていたりします。

自宅からかなり離れた場所で発見され、衰弱した状態で保護されたニュースも報道されています。

 

10.尿失禁・おもらし

排泄機能は正常なのに、尿失禁やおもらしをしてしまうことがあります。

尿意を感じても、トイレの場所がわからなくなって間に合わないで失禁する、また尿がたまっていることを感じる感覚が衰えて、おもらしをしてしまうことがあります。

本人にとってはとても恥ずかしいことなので、それを隠すために汚れた下着を押し入れに隠すこともあります。

おむつなどを使っても、違和感などから外してしまい、それを隠す場合もあります。

 

老化のサインでもありますが、「最近転んだりつまづいたりするようになった」「良く知っている芸能人の名前がなかなか思い出せない」などの場合も、気を付けてみてあげてください。

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加齢による物忘れと、認知症の記憶障害との違い

加齢による物忘れ

1、経験したことが部分的に思い出せない

2、目の前の人の名前が思い出せない

3、ものの置き場所をおもいだせないことがある

4、何を食べたか思い出せない

5、約束をうっかり忘れてしまった

6、物覚えが悪くなったように感じる

7、曜日や日付を間違えることがある

認知症の記憶障害(上記の同じ番号と照らし合わせて)

1、経験したこと全体を忘れている

2、目の前の人が誰だかわからない

3、置き忘れ・紛失が頻繁になる

4、食べたこと自体をわすれている

5、約束したこと自体を忘れている

6、数分前の記憶が残らない

7、月や季節を間違えることがある

※引用:NPO法人 地域ケア政策ネットワーク
認知症サポーター養成講座標準教材
「認知症を学び 地域で支えよう」より

 

認知症の初期症状が現れた時の対応は?

まずは専門の病院への受診が大切です。

本人が行きたがらない場合は、家族が「私も病院に行きたいから一緒に行こう」と誘ってみるのもいいでしょう。

また、病院を拒む場合、各地域に「地域包括支援センター」があります。

センターには、保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士が置かれ、認知症の相談に乗ってもらうことができます。

また、日常生活での対応で大事なことはつぎの6点です

 

怒らないでいること

同じことを繰り返されたり、失敗が多くなったり、つい声を荒げてしまうことも多いものです。

怒られると人は委縮したり、逆に反抗的になったりするもの。

おたがいに穏やかな生活を送るために、怒るのはやめたいものです。

 

あるがままを受け入れること

目の前にいるお父さんは、あなたの知っている仕事をバリバリとこなしていた、頼りがいのあるお父さんではないかもしれません。

でも、その現実を、あるがままに受け入れることです。

あるがままを受け入れ、当たり前のことを考えることも必要でしょう。

 

お薬をきちんと飲むこと

不眠など、お薬の服用によって改善する症状も多いものです。家族から決まった時間の服薬を働きかけるのももちろんですが、自分でできるようなら、お薬に限らず本人に任せるのも自尊心を保つことにつながるでしょう。

 

あまり悲観的にならないこと

出来なくなったことや、悪くなったことだけに目を向けがちですが、それでも物事にはプラス面があるはず。

自分の物の見方を変えることで、ポジティブに変わります。

現実に身内の介護をしている人は少なくありません。

そういう人と実体験にもとづいた話を共有できるのも経験者ならではのことですね。

 

一緒に過ごすことのできる時間を大事にすること

いつ終わるともわからない命。亡くなってから「あれもすればよかった、これも……」と後悔は尽きないものです。

だからこそ、いま一緒に過ごすことのできる時間を大事にすること、これが一番大事なのかもしれません。

 

自分たちだけで抱え込まないこと

家族だけで……というのは、ストレスになり、いつか限界が来ます。デイサービスなどを利用すれば、本人も人との交流もでき生活面での刺激になります。

家族にとっても息抜きの時間が増え、本人に対してもゆとりをもって接することができるようになるでしょう。

本人も家族に迷惑をかけていることを知っていて苦しい思いをしているのかもしれません。

家族の笑顔が増えることが、実は本人の笑顔にもつながるのです。

 

まとめ

いま、脳の器質性の障害からくる認知症と間違えられやすい病気に「うつ病」があります。

別名「仮性認知症」とも呼ばれ、抗うつ薬で症状が良くなるものです。

認知症とうつ病の違いは認知症の場合、記憶力が低下するのに対し、うつ病は記憶が保たれ、不安・焦り・気分の落ち込み・気力の無さなどの精神的な症状が目立ちます。

脳器質性障害の認知症かうつ病かどうかの診断は比較的簡単につくそうです。

とはいうものの適切な治療を受けることが認知症への進行を食い止めることは確かです。

思い当たることがあったら、早めに受診しましょう。

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